<金口木舌>悩むべきは市民ではない

 「いいね!」だけでは物足りないと思っていた人には朗報だろう。インターネットの交流サイト「フェイスブック」で、投稿された文章や写真に対し、賛同以外の感情表現ができるようになった

▼新たに加わったのは「うけるね」「悲しいね」「ひどいね」など五つ。笑いや怒りの感情を示すマークが並び、サイト内はにぎやかになりそうだ。選択肢が増えた分、自分の感情はどれに当てはまるか悩む場面も出てきそうだ
▼世論調査やアンケートに答える時も悩みは尽きない。与えられた選択肢では言い尽くせぬ思いをどこに持っていけばよいか、逡巡の末に回答する。後になって後悔するのは毎度のこと
▼常に政策判断を迫られる首長や議員諸氏もアンケートは苦手だろうか。紙面に掲載される回答一覧を見ていると、おしなべて「その他」を選ぶ人がいる。無回答で済ます人も。これでは有権者は困る
▼日々の暮らしや沖縄の行く末を左右する課題と真摯に向き合うならば「その他」や無回答ではいけない。難問であっても意思を示すのが有権者の負託を受けた政治家のあるべき姿勢だと思うが、いかがか
▼こちらも政治の怠慢である。市長選の熱気の中で、宜野湾市民は重い選択を強いられる。政府が「辺野古移設」に固執し続けるためだ。民意に沿うよう新たな選択肢を出してはどうか。悩むべきは市民ではない。