<金口木舌>「ウージリーグ」が見たい

 プロ野球の沖縄キャンプが終盤を迎えた。何度も取材しているスポーツ紙の記者が残念がっていた。「9球団も集まるのだから、沖縄独自のリーグ戦をやればいいのに」

▼大リーグが参考になるという。かの地のキャンプは、フロリダ州とアリゾナ州に分かれて行われる。特産の名から前者は「グレープフルーツ・リーグ」、後者は「カクタス(サボテン)・リーグ」と呼ばれる
▼それぞれ15球団が加わり、連日オープン戦が組まれる。全米から、ひいきチームの格好をしたファンが詰め掛け、にぎわう。リーグ独自のグッズも作られ、経済効果は絶大だ。非公式試合ながら最優秀選手表彰もあり、選手にとっても士気が上がるという
▼日本では宮崎が力を入れている。県を挙げて2013年から「球春みやざきベースボールゲームズ」を始めた。パ・リーグ5球団と韓国プロ野球1球団の練習試合15戦が今週展開されている。昨年までの3日間を、ことしから5日間に拡大した
▼かつて沖縄では2軍の教育リーグ「ハイサイ沖縄リーグ」(1996~00年)や、日韓球団の練習試合「アジア・スプリング・ベースボール」(11~13年)があったが、いずれも消えてしまった
▼スポーツ紙記者の間では冗談で「シーサー・リーグ」や「サトウキビ・リーグ」の名が挙がっているそうだ。キビ刈り時期の「ウージ・リーグ」の実現が待ち遠しい。



琉球新報