<金口木舌>女性の政治参加

 米大統領選の民主党候補者指名争いでヒラリー・クリントン氏が抜け出てきた。長い選挙戦を勝ち抜き、女性の社会進出を阻む「ガラスの天井」を打ち破れるだろうか

▼世界では女性リーダーの活躍が目立つ。メルケル独首相は欧州の顔として指導力を発揮する。アジアでは韓国の朴槿恵大統領に続き台湾の蔡英文総統が誕生した。ミャンマーでもスー・チー氏が大統領に取り沙汰された
▼日本で女性が参政権を得て70年。沖縄女性は本土に3カ月先立つ1945年9月、初めて選挙権を行使。多くの女性たちに希望を与えたと「なは・女のあしあと」(那覇市総務部女性室編)にある
▼住民代表でつくる「沖縄諮詢会」のメンバーが米軍政府に提案し、獲得した。公式の「沖縄県史料 沖縄諮詢会記録」によると「賛成11人、不賛成1人」と圧倒的多数だった
▼70年を経た今、女性の政界進出はどうだろう。衆院議員は45人で全体の9・5%。世界190カ国中154位と低迷する。地方議会は市川房枝記念会の調べで12・1%。沖縄県議会は12・5%とわずかに上回るが、少数派なのは間違いない
▼日本の政界は「女性活躍」には程遠い。それが男女の賃金格差や保育の貧困など女性が働く環境の悪さにつながっていないか。きょうは「桃の節句」。男女が対等に並ぶひな人形にあやかれないものか。



琉球新報