<社説>19年総体開催 沖縄の魅力発信の好機に

 2019年夏に全国高校総合体育大会(インターハイ)が南九州4県で開催される。県内でも7競技が実施されることが決まった。

 高校総体は全国を九つに分けたブロック開催方式に移行したが、沖縄が高校総体会場となるのは単独県開催だった2010年「美ら島総体」以来だ。30競技中、陸上競技、空手道、サッカー、重量挙げなど7競技が催される。
 分散開催とはいえ、7競技の実施により、全国から万単位の選手、役員や応援団、報道陣が沖縄に足を運ぶことが見込める。競技力向上への好影響、経済効果など、意義は大きい。
 実施競技の専門委員からは「美ら島総体を上回る成績に向け、選手を育成したい」という意気込みが聞かれる。地元開催は選手、指導者のやる気を大いに高める。その利を生かし、きめ細かい強化策を充実してほしい。
 「美ら島総体」は県内27市町村・79会場で催され、選手、監督、県外客ら11万3千人余が参加した。おきぎん経済研究所のまとめによると、経済効果は単年度で145億円に上り、地域活性化効果は絶大だった。
 外国人観光客が年間150万人を突破し、沖縄はアジアとの交流拠点として地歩を固めつつある。自然、文化、歴史など沖縄の魅力を参加した全国の若人に再び発信する好機と捉え、開催機運を高めていきたいものだ。
 「美ら島総体」では県内の高校生が「一人一役運動」を展開し、沖縄のもてなし力が発揮された。県外選手や応援団が沖縄の魅力に触れるまたとない機会となった。
 スポーツに打ち込む多感な高校生時代に各都道府県代表として訪れた地は生涯の思い出となり、人生に刻まれるはずだ。沖縄ファンになった県外選手たちが大学生、社会人になって沖縄を再訪し、関係者と旧交を温めている。
 総体での一期一会がきっかけになり、交流が継続したり、沖縄ファンが増えたりすることは望ましい。
 小、中学生のころに「美ら島総体」での県勢の活躍や熱い応援に刺激を受け、今、トップ選手として全国レベルで活躍している選手も多くいる。
 19年総体は東京五輪のほぼ1年前の開催である。沖縄のお家芸である空手道、重量挙げなどは県勢有力選手の出場に期待がかかる。五輪と総体の相乗効果により、県勢の着実な競技力向上につなげ、受け入れ体制も充実させたい。