<社説>県勢2人が五輪へ 県民挙げて声援送りたい

 ことし8月にブラジルで開催されるリオデジャネイロ五輪の自転車競技男子ロードレース日本代表に、新城幸也選手(八重山高卒)と内間康平選手(北中城高、鹿屋体育大卒)が選ばれた。

 新城選手はロンドン五輪に続き2度目、内間選手は初の五輪出場となる。2人のたゆまぬ努力が実を結んだと言えよう。心から祝福したい。
 県民にとってはリオ五輪の楽しみが一つ増えた。8月6日(現地時間)のレース本番では県民を挙げて声援を送りたい。
 持久力がものをいう競技で、県出身2人が日本代表に選ばれたことは快挙といっていい。県内の自転車競技人口は決して多くはない。にもかかわらず、二つしかない日本の男子ロードレース出場枠を県勢が独占したことは特筆に値する。
 県自転車競技連盟は1987年の海邦国体を契機に本格的な選手強化に取り組んできた。30年前から続く関係者の努力が2枠独占につながったとも言えよう。高く評価するとともに敬意を表したい。
 新城選手は高校卒業後、自転車競技の盛んな欧州に渡り、世界のトップ選手としのぎを削ってきた。世界最高峰のロードレース「ツール・ド・フランス」を5度完走するなど、名実共に日本を代表する国際的な名選手である。
 内間選手はイタリアを拠点とするチームに3年間所属した後、2014年からブリヂストンアンカーに移籍した。昨年のアジア選手権で新城選手の10位を上回る3位に入るなど実力は折り紙付きだ。
 新城選手は2月にカタールで行われたレースで転倒し、左大腿(だいたい)骨を骨折したが、リハビリは順調という。「骨折しているが、リオには間に合う」「結果を残したい」との言葉が頼もしい。
 内間選手は「(新城選手を)精いっぱいアシストして走りたい」と抱負を述べている。新城選手が力を温存できるように風よけとなって前を走る。エースとなる新城選手と息を合わせて存分に力を発揮してほしい。
 五輪コースには石畳があり、何が起きるか分からない。沖縄コンビが持てる力を出し切れば、メダル獲得が期待できる。
 2選手の軌跡は「沖縄から世界へ」を体現している。県内でスポーツやさまざまな目標に向かう子どもたちや若者の大きな励みになる。諦めることなく、努力し続けることの大切さを2人から学びたい。