オスプレイ反対 島ぐるみの公憤示すときだ

 会場の気温は31度を超えていた。座っているだけで汗が流れる暑さの中、続々と親子連れやお年寄りが詰め掛けた。世代や主義主張を超えて結集した参加者には、危険な欠陥機が頭上を飛び交うことに対する危機感が充満していた。

 米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場への配備に反対する宜野湾市民大会は、主催者の目標を超える5200人が参加し、配備を拒む強固な意思を発信した。
 19日の伊是名村議会の決議によって、県内41市町村の全議会がオスプレイ配備反対で足並みをそろえる。住民代表の市町村議会が立場を鮮明にしたことで、文字通り、島ぐるみの闘いになりつつある。
 これまで政府は沖縄に寄り添う姿勢を一向に見せておらず、県議会与野党、翁長雄志那覇市長ら基地所在市町村長からは県民大会開催を求める声が噴き出している。
 県民大会の機は熟した。
 仲井真弘多知事が出席し、明確な配備拒否の意思を発することが重要だ。関係団体は、知事出席の環境を整える超党派の態勢構築に努めてもらいたい。
 4月のモロッコ、14日の米フロリダ州と、墜落事故が相次ぐオスプレイの安全性への深刻な懸念が渦巻く中、藤村修官房長官や森本敏防衛相は、事故原因の全容解明が進まないにもかかわらず、普天間への配備に異を唱えようとしない。
 馬耳東風の故事さえ想起させる振る舞いだ。事故の当事者である米軍当局者、米政府の説明に納得する県民は一人もいまい。
 米軍側は、機体には問題がなく、人為的なミスと強調するが、配備をにらんだ見切り発車の説明を信用することはできない。そもそも、墜落事故が続くことこそが危険性を雄弁に物語っている。
 民主主義国家であるはずの米国のオバマ大統領に問いたい。
 自国の専門家が「兵士の命を軽視している」と指摘する機種が3カ月に2度墜落しても、安全性の再検証さえせず、島ぐるみで反対する「OKINAWA」に配備するのか、と。
 「ニジティン、ニジティン、ニジララン」(耐えても耐えても、耐えられない)。市民大会で、宜野湾市自治会長会会長の新城嘉隆さんが代弁した市民の心情は、全ての県民に置き換えても当てはまる。
 事故の危険性、命を軽視する日米両政府の態度は耐え難い。県民大会で不退転の決意を示すしかない。