新設・中城南小校歌 普天間かおりさんが作詞作曲


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レコーディングで中城南小の校歌「風は南から」を歌う普天間かおりさん=21日、沖縄市与儀のパワーステーション

 【中城】中城村出身のシンガー・ソングライター普天間かおりさんが、4月に同村に開校する村立中城南小学校の校歌「風は南から」を作詞作曲した。

普天間さんが同校を訪れ抱いたイメージや中城村の風景、子どもたちに古里への誇りを持たせたいとの思いを歌詞にちりばめ、ゆったりしたメロディーの曲に仕上げた。初めて手掛けた校歌に普天間さんは「愛情を込めて制作した。近い将来、ぜひ子どもたちとも歌いたい」と語った。
 21日には沖縄市内のスタジオで校歌のレコーディングがあった。普天間さんは「マイクの向こうに、子どもたちが元気いっぱいにこの歌を歌ってる姿を想像しながら歌った」と振り返った。
 「穏やかな海があり、青い空があって、そこから吹く風がとても気持ちよかった」―。昨年12月に同小に足を運んだ際、学校が建つ高台から一望できる村の景色が強く印象に残った。校舎を吹き抜ける風を受けながら、子どもたちがすくすく育ち、新しい時代をつくる風になってほしいとの願いを込め、校歌に「風は南から」というタイトルを付けた。
 普天間さんにとって中城村は「世界で一つだけの古里」。自身が通った中城小の校歌は今でも歌えるという。生まれ故郷への思い入れは「護佐丸の城のもと 誇りと勇気を胸に」などの歌詞からも感じ取れる。普天間さんは「郷土への誇り、命の尊さ、平和であること、子どもたちにそういったものが少しずつ伝わるといいなと思う」と目を細めた。(当山幸都)