<南風>PTA研究大会の意義


社会
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 沖縄県PTA連合会において、大きな行事に「研究大会」があります、本年度は、昨年11月26~27日、第67回大会を宮古地区で1000人余が参加し、5分科会・2特別分科会を開催しました。離島開催ということもあり、各会場は申し込みをされた会員がほぼ全員参加されていました。

 PTA研究大会は、6地区の持ち回りで毎年実施し、2013年度は、九州各県から8千人の会員が参加し、九州ブロックおきなわ大会を中頭地区(宜野湾市)を中心に開催しました。

 県内開催以外にも、九州ブロック協議会(11協議会)と日本PTA協議会(64協議会)が毎年開催され、本年度は、九州大会が宮崎県、日P大会は徳島県で開催されました。

 研究大会は各単位PTAの実践報告が主になりますが、大きな意義があります。抱える課題は同じことが多いので、他のPTAが実施している活動を参考にし、研究発表を持ち帰り、その後活動に生かしていける点があります。報告をじかに聞くことで身近なこととして課題を共有できたという実感が深まり、各地で悩んでいる課題の解決につながる即効策を得られる場合があります。

 私も、いろいろな実践報告を参考にしていますが、さまざまな側面からPTAが活動しやすいように改善に努めている組織があり、新たな計画を実施するに当たり、大変参考になります。

 日頃の活動に追われると、各地区と交流する機会が少なくなりがちなので、各地区のPTA研究大会に出席すると地区の会員との情報交換が深まり、県全体の活性化に資すると思います。

 昨今は、PTA活動に参加する会員が少なくなっているという声も聞こえます。役員だけでなく会員も楽しい活動できるように、多くの活動事例を聞くことができる研究大会などへの参加をお勧めします。
(石川謙、県PTA連合会会長)