<南風>沖縄を元気にする若き力


社会
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 入学シーズンを迎え、各学校では真新しい制服で登校する生徒の姿が見られ、初々しく思える。2010美ら島全国高校総体から7年が過ぎ、2019年には南九州全国総体が再び沖縄でも開催される。その中心選手となる生徒たちが高校へ入学してくる。

 各競技団体や各専門部では、選手強化や大会の企画、運営など、今後、より一層の努力が求められる2年4カ月間となる。

 本県の高校スポーツ界の現状は、九州・全国大会での上位入賞に関しては低迷が続いている。そういう意味では、若き力が沖縄スポーツ界を牽引(けんいん)し、元気にしてくれる最大のチャンスが南九州全国総体だと思う。2020東京オリンピックの1年前にも当たり、その頃はマスメディアでもスポーツに対する記事や報道が増えてくるはずだ。

 全国的にスポーツ界が盛り上がる中、県民の皆さんもいろいろなスポーツに親しむ機会になるであろう。プロバスケットボールの琉球ゴールデンキングスの応援ブースターや、サッカーFC琉球の応援サポーターのように、2019南九州全国総体でも、「チーム沖縄」の若きアスリートたちのファンとなって、ぜひ会場に出向き、熱い応援をしてほしい。

 地元開催ということで、選手の皆さんにはいろいろなプレッシャーがのし掛かると思われる。その支えとなるのがそれぞれの保護者会であり、さらに指導者の役割(コーチング)も大切となってくる。

 「主役は選手である」との自覚を持たせ、潜在能力を発揮させるように導かなければならない。

 また、「目標を掲げ」血がにじむような努力と経験を積んだ上で、「最高な舞台で、最高なパフォーマンス」を発揮できる2019南九州全国総体でありたい。

 頑張れ「チーム沖縄」。
(田村正人 県空手道連盟強化委員長、県立前原高校教諭)