<南風>家庭教育の大切さ


社会
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 お子さんが小学校に入学した時に、保護者は子どもが新しい環境に慣れるまで苦労すると思います。それとともにお子さんの学力がどれくらいか心配になってくるでしょう。子どもの様子を知る手段として、学習ノート(または「頑張りノート」)があります。子どもが書いている文字の丁寧さや内容、まとめ方を知り、学年が進むにつれ、子どもが成長していることが分かります。学校では諸事情で学習ノートが廃止になっているところもありますが、親子では、継続して実施する方がいいでしょう。

 この数年、沖縄県の学力は年々向上していますが、さらに前進するには最終的に家庭学習に尽きることは言うまでもありません。小学校の高学年になると、子どもから話し掛けてくる機会も減ってきますので、低学年の時期を思い出し、実践してみてはいかがでしょうか。

 お子さんの成長時期に合わせて学力方法も変わり、保護者は不安が多くなってくると思います。県教育委員会のホームページ「家庭教育機能の充実」ではいろいろな支援をしています。

 以前は子どもの教育は学校で十分だったでしょうが、今は家庭教育の支援が必要です。家庭でどのように自分の子を教育支援したらいいか、迷っている保護者がおられるのではないでしょうか。ホームページでは学力だけでなく、子どもの成長時期に合わせたさまざまな情報を得ることができます。その一つに、夢実現 親の学びあいプログラム「家~なれ~」運動がありますので、ぜひ体験してみてください。

 保護者は、授業参観・PTA活動などを通して、他の保護者と顔を合わせ、お互いに話をすることで数多くの情報を得ることができます。困って悩んでいる他の子どもの動向を聞くことが、お子さんの成長の手助けにもなります。
(石川謙、県PTA連合会会長)