アカジン、マクブ 北部で漁獲制限へ


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アカジン・マクブの漁獲制限検討区域

 沖縄海区漁業調整委員会(山川義昭会長)は、北部地域で高級魚アカジン(スジアラ)とマクブ(シロクラベラ)の漁獲制限指示を本年度内にも発動する方向で調整している。第一段階として、漁業者に対する委員会指示を発動し、その後、遊漁者にも協力を依頼する事務局方針を示した。

発動指示に反した場合、罰則が適用される可能性も出てきた。12日に開催された委員会で明らかになった。
 名護、本部、羽地、今帰仁、国頭、伊江の北部6漁協は2006年から、減少傾向にあったアカジン、マクブの漁獲を制限している。一定の成果が得られたものの、遊漁者による捕獲や、競り以外の市場流通が見られる。そこで漁獲制限の周知拡大を図るため、6漁協連名で漁業調整委員会に漁獲制限指示の発動を要請していた。
 調整委員会は今後、全県の各漁協で聞き取り調査や実態調査を実施した上で、遊漁者を対象にした漁獲規制を検討していく。
 調整委員会事務局案として、北部地区海域の体長40センチ以下のアカジン、35センチ以下のマクブを1年間漁獲制限するとする内容が提案され、委員会で協議している。