沖縄SV、初の決勝ラウンド進出 昨年の悔しさを糧にJFL昇格目指す 全国地域チャンピオンズリーグ


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沖縄SVーヴェロスクロノス都農 後半9分、2点目を決める沖縄SV山田雄太=13日、新潟市陸上競技場(沖縄SV提供)

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)昇格を懸けた全国地域チャンピオンズリーグ(CL)は13日、各地で1次ラウンド第3節が行われた。Bグループ(新潟会場)で九州代表の沖縄SVは、ヴェロスクロノス都農(宮崎)に3―0で勝利し、2勝1分けの勝ち点7、同グループ1位で初の決勝ラウンド進出を決めた。前半12分に一木立一が先制点を決め、後半9分と34分に山田雄太がシュートをたたき込んで2得点を挙げた。第1節はアルティスタ浅間(長野)に6―0、第2節はコバルトーレ女川(宮城)と0―0で引き分けていた。決勝ラウンドは23日から埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で4チーム総当たり戦を行い、上位2チームがJFLへ昇格する。沖縄SVは23日にブリオベッカ浦安(千葉)、25日に栃木シティFC、27日にFC刈谷(愛知)と対戦する。いずれも午前10時45分にキックオフする。

 沖縄SVは九州リーグで競り合ってきたヴェロスクロノス都農を3―0で退けて決勝ラウンドへの切符を手にした。ライバルを突き放して得た自信と手応えは決勝ラウンドでも大きな追い風になる。

 昨年は1勝2分けの負けなしながら1次ラウンドで敗退。チームはその悔しさを糧に壁を突き破った。

 前半の早い時間帯に一木立一がセットプレーから頭で先制点を奪い、試合展開を有利にした。

 圧巻は後半に2得点を挙げた山田雄太。左サイドからのクロスをオーバーヘッドで合わせ、2点目をたたき込んだ。1枚の切符を争う緊迫したゲームの中で勝利をたぐり寄せる大きな1点だった。相手DF陣のマークがなかったのを確認しとっさに出たシュートだったが、重要な局面でチームを一層勢い付けた。

 都農にゴールまで迫られる場面もあったが、GK花田力の好セーブもあり、得点は許さず。岡根直哉らを中心とした守備で3戦無失点で、選手それぞれが自分の役割を果たした。

 花田は「ここまで来たからには必ず昇格する。仲間を信じて一戦一戦を戦う」と決意を込める。JFL昇格に向け、残すは3戦。積み上げてきたものの集大成をグランドで表現するのみだ。
 (大城三太)

決勝ラウンド進出を決めた沖縄SVの選手たち(提供)

沖縄SV 
3―0(1―0,2―0)
ヴェロスクロノス都農

▽得点者【沖】一木立一、山田雄太2

ここからが勝負

 髙原直泰監督兼選手の話 チーム一丸となって戦った結果だ。ここからが地域CLの本当の勝負となる。昇格を決められるよう、もう1回ここからしっかり戦っていく。