【シカゴ共同】バイデン米大統領は28日、中西部イリノイ州シカゴで演説し、中間層を重視した経済政策「バイデノミクス」で米経済を再生させる考えを表明した。トランプ前政権など野党共和党が好む企業や富裕層向けの減税政策を批判し、家計のコストを引き下げる必要性を強調。2024年の次期大統領選での再選に向けて成果をアピールした。
今回のシカゴ訪問では資金集めのイベントにも参加し、動きを本格化させている。
演説では「中間層を厚くし、ボトムアップで経済を成長させる」と強調。富裕層が潤えば低所得者層にも恩恵の滴が落ちるとする「トリクルダウン」政策は「失敗した」と繰り返した。