米、ニジェールに新大使 軍政承認は否定


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 【ワシントン共同】米国務省のパテル副報道官は16日、軍事政権が大統領の追放を宣言したニジェールの首都ニアメーに、新任のフィッツギブン米大使が近く到着すると明らかにした。軍政への信任状奉呈は不要だとしている。「大使着任は米国がニジェールに関与し続けることを意味する」と述べ、軍政承認にはつながらないとの認識を示した。

 バイデン政権はニジェール情勢を巡りクーデターかどうかの判断は示さず、軍政の監視下にあるとされるバズム大統領の復権を目指す立場。クーデターと認定すれば軍事支援を打ち切る必要が生じ、テロ対策に影響して周辺地域の不安定化が進むと懸念している。