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沖縄発着の航空便、お盆期間の旅客数が14%増の61万人 コロナ前に近づく


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 沖縄関係路線を運航する主要航空各社は21日、2023年お盆期間(8月10日~20日)の搭乗実績を発表した。期間中の沖縄発着便の旅客数は前年同期比14.9%増の61万9769人となった。新型コロナ拡大前の19年のお盆期間に比べると5.6%減で、コロナ以前の需要水準に近づいている。

 旅客数は、8月3日時点の予約数の60万4887人より1万4882人(2.5%)増え、間際での予約もあった。旅客数は往復の座席数のため、実際の航空機の利用者数は半分程度とみられる。

 全日本空輸(ANA)の輸送実績は前年同期比19.5%増の30万8001人だった。担当者は「5類移行で心理的なハードルがなくなり、増加した」と分析した。沖縄方面の旅客数は19年比でも7.8%減にとどまり、中四国に次いで需要が戻ってきているという。

 日本航空(JAL)は前年度比2%減の12万9337人となった。19年比でも9.5%増だった。期間中のピークは上り下りともに20日となり、臨時便は計23便運航した。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)の搭乗実績は9万5139人で、前年比19.8%増となった。担当者は「間際予約の増加で、県内線を中心に旅客数が増えた」と話した。

 県内路線を運航する琉球エアーコミューター(RAC)の搭乗実績は前年度比19.9%増の1万7365人だった。ピークは下りが17日、上りは18日だった。

 スカイマークの旅客数は6万9927人と、前年比10.3%増で、19年比でも2.2%増だった。
 (與那覇智早)