【ロンドン共同】ロンドンの大英博物館のハートビグ・フィッシャー館長は25日、辞任すると表明した。収蔵品が盗難などの被害に遭った事件を巡り、発覚した際に「包括的な対応をしなかったのは明らかだ。失敗の責任は最終的に館長にある」と声明で述べた。
大英博物館は16日、紀元前15世紀から紀元後19世紀の収蔵品が盗まれたり破損されたりしていたと発表した。装飾品や宝石類、ガラス製品などで、大半は調査のために収蔵されていた。博物館側は関与したとみられる職員1人を解雇し、ロンドン警視庁が捜査している。
フィッシャー氏はドイツ人の美術史家で、2016年に館長に就任した。