【糸満】高齢者や障がい者に指のケアやネイルを行うことで心の元気につなげる「福祉ネイル」。糸満市兼城にあるネイルサロン「Farbe(ファルベ)」のルードヴィッヒ菜月さん(32)は、スイスから沖縄に移住したことをきっかけに、沖縄へ恩返しがしたいと介護施設やイベントなどへ足を運び福祉ネイルを行っている。
沖縄偕生園デイサービスセンター(市小波蔵)とは今年11月で丸1年の付き合いとなる。デイサービスでは月に1~2回、菜月さんのネイルや、時間が合えば以前ケアマネジャーをしていた、菜月さんのお母さんも一緒に来訪しハンドマッサージも行っている。
デイサービス利用者で取材当日、ネイルを行った普天間千代子さん(78)=糸満市=は「自分の指じゃないみたいで見ていて気持ちがいい。孫や子ども、旦那さんにも自慢している」とうれしそうに話した。
菜月さんは「恩返しと思ってやっていたけど今ではこちらが癒やされている。沖縄で福祉ネイルを大きくしていければ」と思いを語った。
(川嵜紋通信員)