<金口木舌>一歩踏み入れてみると


社会
<金口木舌>一歩踏み入れてみると
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 人口が増えるうるま市だが、島しょ部は減少傾向にある。浜比嘉島や宮城島は本島と橋でつながり利便性は上がったが、休日に帰省する前提で本島に移り住む人も増えた

▼コミュニティーの維持には定住人口の確保が基本だが、地域外の人が地域づくりの担い手になることを期待した「関係人口」の確保も重視されるようになった
▼浜中学校跡地を活用し、若者らにワーケーションで長期滞在してもらい、地元の人と交流する施設がある。通称「ハマチュー」だ
▼施設を運営する会社の代表は中村薫さん(50)。かつて県物産公社で物産展の責任者を務め、全国を回って沖縄の魅力を発信した。今はうるま市に住み、浜比嘉島の魅力を発信している
▼那覇市の出身だが、沖縄の原風景や文化が残り、人のつながりが色濃い土地柄にほれ込み、うるま市を「販促」する会社を立ち上げた
▼「いざ住むと、こんなに可能性のある街だと知った」と中村さん。関係人口から定住人口に変わる人もいるはず。きょうも島には外から訪れた若者が滞在している。