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無数の丸と五重線の意味は? 270点のデザインから金賞決まる 海洋食品が50周年ロゴを浦添商業高に依頼 沖縄


無数の丸と五重線の意味は? 270点のデザインから金賞決まる 海洋食品が50周年ロゴを浦添商業高に依頼 沖縄 海洋食品の創立50周年企画の一環で行われたロゴマーク作成で最終選考に残った浦添商業高の生徒たち=2月28日、浦添商業高校
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 健一

 【浦添】今年で創立50周年を迎える水産食品製造の海洋食品(浦添市、関口博志社長)が50周年企画の一環で、浦添商業高校に依頼していた会社ロゴマークの最終選考会が2月28日、同高であり、奥本芭奈(はな)さん(18)の作品が最高賞の金賞に選ばれた。また、社長賞に2作品が選出された。今回選ばれたロゴは9月6日に予定する記念式典で披露するほか、食品パッケージに採用する。

 奥本さんの作品は「50周年」の50を小さな無数の丸で表現し、数字の上には海洋食品の社是や経営理念を示す五重線を描いた。奥本さんはロゴの狙いについて、「無数の丸は会社と関わってきた人々と商品になるまでの工程を表現した。時代に合わせた進化や、食文化の継承をイメージした」と語った。また、金賞受賞に対して「とてもうれしい。ロゴ作成に当たっては会社のホームページなどを見て勉強した」と話した。

奥本さん作成のロゴマーク
池村さん作成のロゴマーク
江田さん作成のロゴマーク

 学校側によると、海洋食品側に生徒から集めた270点の作品を提出し、同社がそこから8作品を選定した。28日の最終選考会では8作品の制作者一人一人がロゴの狙いなどについて同社役員の前でプレゼンテーションした。選考作業に関わった関口社長は「どの作品も素晴らしく、高校生の感性に感動している。わが社の使命は『おいしい健康文化をお客さまにお届けする』ことであり、おいしさを提供することで、お客さまの心や健康、社会的な満足度に貢献したい」と語った。

 社長賞を受賞した江田舞乃さん=2年、池村泰樹さん=2年=の2人は「自信がなかったが受賞できてうれしい」「社長賞がとれてうれしい」と喜びを語った。

 海洋食品は食品メーカーの紀文と総合卸売業の儀間本店(現ジーマ)の合弁企業として1975年8月に設立した。

 (吉田健一)