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『変態だ』 見逃しちゃいけない、みうらじゅんの挑戦的青春ポルノ!

 (C)松竹ブロードキャスティング

 わたしは、ライターとして活動しているかたわら、別府にある老舗映画館ブルーバード劇場のプログラミングディレクターもしているため、なるべく面白い映画をかけられるよう毎日たくさん映画を観るように心がけているのですが、それでも見過ごしてしまう映画はあります。この映画は、うちの映画館の若い常連さんにリクエストされて観てみた作品。あやうく見逃すところだったので、ちょっぴりへんてこな作品ですがご紹介します!

 この作品はCS局「衛星劇場」の日活ロマンポルノ紹介番組でMCを務めていたみうらじゅんによって「みうらじゅんが今見てみたいポルノ映画を作ろう」というコンセプトで企画された異色作。監督は劇場映画監督デビューを果たす安齋肇です。みうらじゅんと安齋さんといえば、「タモリ倶楽部」で夜な夜なタモリさんとやたらとマニアックな話で盛り上がっているちょっと変なおじさんたち! そんなおじさんたちが作った映画は、さすがタモリ倶楽部!とうなりたくなる選曲のよさと、くだらなさが絶妙にミックスされている「青春ロックポルノ作品」。でも今年の東京国際映画祭で公式上映された「ちゃんとした」映画です。

 学生時代からの女といつまでも体の関係を断てないバンド男の主人公が、冬の雪山で妻、愛人と修羅場を迎えるというストーリー。バンドマンのだめっぷりが笑えますよ。ポルノというと敷居が高くなりますが、興味のある女性は「意識高い系」的な感じで観に行きましょう。こういうくだらない18禁ムービーって、最近なかなかないので、うれしいなあ。★★★★☆(森田真帆)

企画・原作:みうらじゅん

監督:安齋肇

出演:前野健太、月船さらら、白石茉莉奈

12月10日(土)から全国順次公開


(共同通信)