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「隠れた名盤」丸本莉子『誰にもわからない~何が幸せ?~』 第二章への予感

 丸本莉子『誰にもわからない~何が幸せ?~』

 可愛いジャケットからは想像できないが、実は全国の路上LIVEで鍛えている女性シンガーソングライターの3rdミニアルバム。圧巻は、やはり冒頭の『誰にもわからない』だろう。

 “あの子が消えた”事実、叶う願いと救えなかった命、そして混沌とする中でも確かにあった“希望”・・・などが、一途な歌声や力強い演奏から胸に迫り来る。特に、繊細な心の葛藤を描ききった歌詞が秀逸で、彼女の第二章となりそうな予感。

 他の6曲は、従来の優しさや元気に満ちた作風で、『ガーベラの空』では元カレのマグカップを出す天然さや、『たどりつく場所』では、穏やかな港と心の拠り所を重ねるなど、人の息づかいが聞こえるようだ。また、中島みゆき『糸』の丸本版は穏やかな暮らしが見えてくる。

 観客とのコール&レスポンスが定番化している『ご機嫌ベイベー★』で楽しく終わるのも彼女らしい。けれど、本作を聴けば、大切な人の笑顔と、その裏にある苦悩にも寄り添えるようになるはず。

 (ビクター・1800円+税)=臼井孝

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(共同通信)