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フランス縦断!「将棋ツアー~前編~

 マリーキュリー幼稚園で「どうぶつしょうぎ」を楽しむ子どもたち

 明けましておめでとうございます。

 2017年は、これまで行ったことのない国へ旅に出ようと思っています。まだ見ぬ土地で、たくさんの出会いがありますように。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 私の海外普及活動の原点は2010年のフランスです。カンヌで毎年行われているゲームフェスティバルの将棋ブースに伺うことになったのが始まりです。

 そこでフランス将棋連盟の皆さんがとても熱心で、丁寧に将棋を教えている姿に感銘を受けました。こんなにも将棋を愛し、献身的に広めてくださっている方々が海外にいるのだと感激しました。

 もともと将棋プレーヤーの数が多かったフランスでは、2006年にアルザスで行われたヨーロッパ将棋選手権を機に、フランス将棋連盟が立ち上がりました。現在は九つの地域にクラブがあり、約150人が会員として登録しているそうです。

 ゲームフェスティバルの時にお世話になった皆さんとの縁で、フランスには毎年訪れるようになりました。私にとっては第2の故郷ともいえる大好きな国です。

 昨年の春には3週間の旅をしました。訪れたのはマルセイユ、トゥーロン、カンヌ、ストラスブール、ナント、パリの六カ所です。

 南から東端へ、そして西の端へ(フランスの高速列車TGVで5時間)フランス中を大移動し、「Japan Expo」や学校、囲碁クラブやチェスクラブに伺って、連日将棋を教えてきました。

 フランス南部で普及活動をされているのは、フィリップ・ドベッタさんのご夫妻。奥さまのちえりさんの日本のご実家に、ご主人のフィリップさんが来られたときに将棋を知り、フランスに戻られてからもずっと続けられ、今では各地で将棋イベントを行っています。

 今回の旅では、ちえりさんには通訳、フィリップさんにはスケジュールの調整から道具の準備を含め、あらゆる面で支えていただきました。

 マルセイユのドミエ高校では1年生と2年生の二つの日本語クラスで授業を行いました。

 まずは将棋の歴史やチェスとの違いについての説明。その後、チェスのルールを知っている生徒には将棋を、そうでない生徒には「どうぶつしょうぎ」で対局してもらいました。

 ブリニョールのマリーキュリー幼稚園では年長さん、年中さんのクラスで「どうぶつしょうぎ」を教えました。

 かわいいイラストはフランスの子どもたちにも大人気で、楽しそうに何度も対戦を繰り返す子どもたちの笑顔を見て、将棋に国境はなく世界をつなぐゲームなのだと思いました。(北尾まどか)


(共同通信)