芸能・文化

植村さんが撮影した「北極」展示 特注のカメラや犬ぞりも

 「ニコンF2チタンウエムラスペシャル」(豊岡市立植村直己冒険館所蔵)

 日本を代表する冒険家の植村直己さん(1941~84年)が撮影した北極の写真や特注のカメラなどを展示する「植村直己 極地の撮影術」がニコンミュージアム(東京都港区)で4月1日まで開かれている。ニコン創立100周年記念企画展の第1弾。

 植村さんは日本人で初めてエベレストに登頂し、世界で初めて五大陸の最高峰を制覇したほか、犬ぞりを使い、北極圏1万2千キロを単独で走破し、北極点に到達した。

 植村さんが78年に北極点やグリーンランドを一人で冒険した際に、植村さんが撮影した約180本のフィルムの中から、北極点の風景など約20点の写真を展示する。

 「危険が迫り、撮影が難しい真っ白な銀世界でも、10秒のセルフタイマーを使って、自分を撮影している。写真もかなりの腕前だったことが分かる」と同ミュージアムの長田友幸さん。

 この時、使われたのが、機械式のチタン合金のカメラ「ニコンF2チタンウエムラスペシャル」。「植村さんの要望で、氷点下50度の乾燥した環境でも、静電気を起こさずに作動し、防水性能が高く、強い衝撃に耐えられるように開発された」と長田さん。

 このほか、北極点到達時に立てた国旗やグリーンランド縦断に使われた犬ぞり、防寒服など約20点も紹介している。

 展示品は「植村冒険館」(東京)と「豊岡市立植村直己冒険館」(兵庫)の収蔵品で、今回の企画展で一度に見ることができる。


(共同通信)