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『美女と野獣』 映画の魔法が詰まった、美しい夢の世界!

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 ディズニーの有名なアニメ「美女と野獣」を実写化した本作。村に住む美しい娘ベルが、呪いをかけられた野獣に出会い、恋に落ちます。都会でやさぐれた生活を送るバツ2の子持ちライターとしては、ディズニーのこういうザッツ・おとぎ話が大の苦手! 「ふんっ! 夢の世界なんてありゃしないでしょうよ!」なんて言っていたのですが、この廃れた気持ちを大いに裏切ってくれた映画でした。

 子供の頃に頭の中に描いていた夢の世界ってありますよね。ティーカップや家具が話しかけて来るような不思議の国。それがスクリーンの中にリアルに再現されて出てくるんです。あっという間に子供の頃の夢見る気持ちに引き戻され、有名な「美女と野獣」の歌に乗せて二人が踊るロマンチックなダンスシーンではあろうことか号泣してしまいました。映画を長年観てきて、一つのシーンのあまりの美しさに感動して泣いたのって、生まれて初めてかもしれません。

 ベルを演じているのは『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーで知られるエマ・ワトソン。おとぎ話に出て来るような、ただただ野獣に助けてもらうだけのか弱い女の子ではなく、ベルは聡明で勇敢。フェミニストとして活動を続けているエマの信念を感じさせるタフなヒロイン像となっています。

 美しい音楽に映像のコラボレーションが私のようなやさぐれ中年女の心まで癒やしてくれるんですから、ディズニーって本当にすごい! なんだか、真実の愛を知って自分の呪いまで解けた気分になりました。そういえば今回アメリカで本作を鑑賞したのですが、野獣の呪いが解けて人間に戻った瞬間、隣の席のおばさんが「Not Bad(悪くないわね)」と放った一言で場内大ウケでした。確かに野獣が本当にかっこよくって、もうずっとこのまま野獣でいてくださいってお願いしたくなるくらいすてきだからなあ。どっちも捨てがたいんですよ! ビフォアアフターどっちがあなたのタイプか、劇場で確かめて観てくださいな。★★★★★(森田真帆)

監督:ビル・コンドン

出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス、ケヴィン・クライン

4月21日(金)から全国公開


(共同通信)