【動画】「心臓がバクバクした」 保育園の上空を米軍ヘリ5機が飛行


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【宜野湾】米軍普天間飛行場から離陸したCH53E大型輸送ヘリコプター5機が8日午後4時すぎ、沖縄県宜野湾市などの上空を編隊飛行した。うち4機は、2017年12月に米軍部品が落下した緑ヶ丘保育園(市野嵩)の真上を飛んだ。園上空の飛行禁止を訴える神谷武宏園長は「人権侵害以外の何物でもない」と抗議した。渡嘉敷健琉球大准教授による園での騒音測定で、同日午後4時13分、94・8デシベルの騒音を記録した。

5機編隊で住宅地上空を飛行する米軍のCH53ヘリ=5月8日午後4時38分ごろ、浦添市(又吉康秀撮影)

 園に通う娘(6)を迎えに来た時、園庭でヘリが飛ぶ様子を撮影した与那城千恵美さん(47)は「機体が近く、音と振動が大きくて心臓がバクバクした。上空を飛ばないよう言っているのに、飛ぶのはショックだ」と落胆した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止で家庭保育が促され園児は少なかったが、当時10~20人の園児がいたという。園はこれまでも米軍機の訓練が激しい場合、園庭での園児の遊びを中断するなどしてきた。

 神谷園長は「子どもたちの命が軽視されている」と指摘した。