未来広がる新技術 人型ロボに興奮 産業まつり2日目


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スケルトニクスに試乗する子どもと、仕組みの説明をする阿嘉倫大CTO=24日、那覇市の県立武道館アリーナ棟

 初日があいにくの雨でスタートした第39回沖縄の産業まつり2日目の24日は、晴天に恵まれ家族連れら多くの来場者でにぎわった。那覇市の県立武道館アリーナ棟で県内初お披露目となるスケルトニクス・ロボの試乗体験やデモンストレーションが行われたほか、販路拡大を目指し泡盛のワークショップも開催された。産業まつりは25日のきょうまで開催する。

 搭乗者の動きを拡大表現する二足歩行型ロボット「スケルトニクス」が24日、第39回沖縄の産業まつり会場の県立武道館アリーナ棟に登場した。
 製作・販売するのは、沖縄工業高等専門学校出身の白久レイエス樹CEO(26)が代表を務める「スケルトニクス株式会社」(東京都八王子市)だ。
 会場では仕組みの解説や実際に動く姿が披露されたほか、1日90人限定の試乗体験も開かれ多くの来場者が目を輝かせた。
 同社はスケルトニクスをライブパフォーマンスなどの分野で事業化して資金を集め、将来的に自走型の乗り物に変形できる人型ロボット「エグゾネクス」の開発を目指している。
 白久CEOと沖縄高専の同級生で、最高技術責任者を務める阿嘉倫大CTO(25)は「スケルトニクスは産業まつりのようなイベントで、子どもに夢を与える出展品として最適だ。しっかりと事業化できている」と満足げに話した。
 試乗体験した小学校1年生の吉田翔琉(かなる)君は「午前10時から並んで、5番目に整理券もらえた。ボタンを押すと自分の指も動いて、楽しかった」と笑顔を見せた。
 同じく試乗体験した30代男性の原満彦さんは「ロボットを見た時、敵に捕らわれたヒロインをヒーローがロボに乗って救出する映画のワンシーンを思い出した」と興奮気味に語った。