那覇・泊漁港で2廃船全焼 放置19隻、処分進まず


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黒煙を上げ燃える廃船の消火活動に当たる消防隊員ら=17日午後3時23分、那覇市港町の泊漁港内(諸見里真利撮影)

 17日午後2時53分ごろ、那覇市港町の泊漁港で火災が発生したと那覇市消防本部に119番通報があった。木製のパレット(荷役台)が燃え、近くにあった廃漁船に燃え移り、所有者不明の15トンと19トンの漁船2隻が全焼した。火災は約1時間後におおかた治まったものの、18日午前0時半現在、鎮火は確認されていない。同消防本部と那覇署が原因を調べている。

 火災現場には以前から廃船が置かれていた。県によると泊漁港全体で19隻の廃船が確認されているが、処分が進まず課題となっている。燃えたのは10年ほど前に引き揚げられた船だという。
 火災当時、黒煙が風に乗ってもうもうと上がり、現場に近い泊大橋は午後3時半ごろから約1時間通行止めになり、周辺道路が一時渋滞した。