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痛み耐え子宝祈願 名護市久志、新年恒例「ドウドイ」

丸太にまたがって痛みに耐えながら集落を回り、子宝を祈願する宮城正樹さん(中央)=3日、名護市久志

 【名護】丸太を十字形に縛り付けて作った「ウマ」に、子宝を授かりたいと願う男性がまたがり、集落を練り歩く名護市久志区(宮里武継区長)の新年の恒例行事「ドウドイ」が3日、同区内で行われた。ことしは雨が降る中、同市宇茂佐の森に住む宮城正樹さん(38)=会社員=が股間の痛みに耐えながら約8分間、ウマを乗り切った。

 宮城さん挑戦、やり遂げる
 ドウドイは久志の年中行事「カーウガミ」(川・井泉拝み)の日に行われる。住民らは3日午後3時ごろからカーウガミとして集落内の川や井泉を計7カ所巡拝して手を合わせ、水の恵みに感謝を込めた。
 巡拝後、とげがあるアダンの木にまたがった宮城さんを住民の男性らが担いだ。行列をなして一緒に歩く住民らは太鼓や指笛、ほら貝のリズムに乗せて「ドウドイ、ドウドイ」と掛け声を上げながら進んだ。
 掛け声のたびに後方で担いでいる男性が丸太を上下左右に揺らすなどの難関も、宮城さんは歯を食いしばって乗り越えた。最終地点の久志区公民館では、最後まで踏ん張ったことへ大きな拍手が送られた。
 妻・美鈴さん(39)が久志出身であることをきっかけに参加した宮城さんは「こんなにきついとは思わなかった」と苦笑い。結婚10年目でまだ子宝に恵まれていないが「充実した思いの方が強い。間違いなく子宝を授かれる。4、5人は目指したい」と充実した表情を見せた。美鈴さんも「参加してよかった」と笑顔を見せ、夫の労をねぎらった。




琉球新報