沖縄知り、絆深めて 養護施設児童、神戸から114人来県


この記事を書いた人 田盛 良一

 神戸市内の児童養護施設の子どもたちを沖縄に招待する「笑顔と感動 KOBE夢・未来号・沖縄」(KOBE三宮・ひと街創り協議会主催)の一行114人が9日午前、那覇空港に到着した。ことしで8回目。神戸出身で沖縄戦当時の県知事・島田叡(あきら)氏のゆかりの地などを巡る。

KOBE夢・未来号・沖縄で来県した神戸市内の児童養護施設の児童ら

 同空港で開催された歓迎セレモニーで、KOBE三宮・ひと街創り協議会の久利計一会長は「これまで参加した子どもたちに会うと『また沖縄に行きたいね』と口をそろえて話す。沖縄の歴史や文化に触れ、より一層の交流を図っていきたい」と語った。
 今回は6年生44人をはじめ、ボランティアらを含めた総勢114人で来県。1泊2日の日程で、糸満市の平和祈念公園や本部町の美ら海水族館も訪れる。
 歓迎セレモニーで安慶田光男副知事は「沖縄の自然や伝統などに触れていただき、交流がさらに深まることを期待したい」とあいさつ。神戸市立室内小6年の岩見徳心君(12)は「沖縄は楽しいことばかりではなく、70年前に戦争があった。沖縄の歴史を学び、二度と戦争は起こしてはいけないと誓いたい」と決意を語った。同プロジェクトは2006年に開始し、これまで児童延べ300人余が参加している。