浜比嘉島で初拝み 旧正月、繁栄願う


社会
この記事を書いた人 田盛 良一
歌や踊りをささげ、健康や地域の繁栄を祈願する住民ら=8日午前、うるま市の浜比嘉島のシルミチュー霊場(普久原裕南撮影)

 【浜比嘉島=うるま】うるま市勝連比嘉区の初拝み(ハチウガン)が、旧暦1月1日に当たる8日、区内の霊場「シルミチュー」で行われた。小高い丘の上にあるガマ(洞窟)に琉球開びゃくの祖神アマミチューとシルミチューが祭られる場所と伝えられる。住民が三線、太鼓による奉納演奏、舞踊と共に、向こう1年の無病息災や子孫繁栄を願った。

 シルミチューは、洞窟内に鍾乳石が祭られ、子宝を授かる霊石として信仰の対象になっている。年頭に当たり、集落のノロ(祝女)が米や菓子を供えて祈りをささげ、参詣した区民ら多数が集落の繁栄を願った。
 供物のハナグミ(花米)は、頭に置いて祈ることで健康を授かるとされる。毎年参詣を欠かさないと言う宮城ヤスエさん(78)は「ハナグミをもらってきょうだいと1年の健康を祈っている」と話す。
 新門剛区長は「区内12カ所の拝所を巡り、年間を通して地域の繁栄を願いたい」と話した。
英文へ→Lunar New Year celebration on Hamahiga Island