「基地の県内移設に反対する県民会議」は6日、北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧ゲート前で緊急抗議集会を開いた。主催者発表で700人が参加し、芥川賞作家の目取真俊さんが米海兵隊に長時間拘束されたことや、戦後から続く米軍による人権侵害に対して抗議の声を上げた。集会には目取真さんも参加し、拘束された当時の状況などを報告した。キャンプ瑞慶覧には在沖米四軍調整官事務所がある。
目取真さんは市民らを前に「基地の中に連れ込まれて監禁状態になると、中の情報を外部はつかめない。治外法権が金網の向こうにある。日本の警察を差し置いて、米軍が直接沖縄に対して弾圧している。私たちを弾圧することは許さない」と語った。
マイクを握ったヘリ基地反対協議会の仲村善幸事務局長は「米軍は事あるごとに『良き隣人』という使い古された言葉を使う」と指摘。「米軍に残された道は基地の撤去しかない。今回の集会を、私たちの声を世界中に広げていく一つの契機にしよう」と訴えた。
英文へ→Seven hundred protest Medoruma arrest, continued oppression