オサガメ、読谷の定置網に 世界最大級、保護するも死ぬ


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定置網にかかった世界最大で絶滅危惧種の「オサガメ」=25日午前、読谷村都屋漁港の沖合約1キロ(花城太撮影)

 【読谷】世界最大で絶滅危惧種のウミガメ「オサガメ」が25日午前7時半すぎ、沖縄県読谷村の都屋漁港沖の定置網にかかっているのが確認された。美ら海水族館に緊急保護されたが、同日午後0時半ごろ死んだことが確認された。

 オサガメが沖縄で見つかることは珍しく、前回確認されたのは16年前だった。成長すると最大で甲羅の長さが約2メートルを超える世界最大級のウミガメで、熱帯地域で産卵する。
 今回確認されたオサガメは甲羅の長さが139・6センチで、体重が240キロ。子どもの雄とみられる。
 美ら島財団動物管理チームの河津勲サブリーダーは「カメに擦れた傷があったが、死んだ要因はいろいろなことが考えられる。今後は、標本にして海洋博公園で展示したい」と話した。