愛鳥週間 ノグチゲラ、巣穴行き来 国頭・東


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交代でひなに餌を運ぶノグチゲラ=9日午前8時半ごろ、本島北部(諸見里真利撮影)

 【国頭・東】9日早朝、国頭村でノグチゲラのつがいが幼虫などの餌を巣に運び子育てする姿が見られた。頭が赤褐色で美しい雄と黒褐色の雌が交互に巣穴を行き来し、新たな命を育んでいる。

 ノグチゲラは、国の特別天然記念物で、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定されている。
 繁殖期間は3~6月末で、ノグチゲラの繁殖期間に配慮し米軍北部訓練場の一部返還に伴うヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の工事は6月末まで中断している。場所は国頭村と東村にまたがる地域で、7月以降、工事が再開される可能性がある。
 工事予定地のN1地区近くには、ノグチゲラの巣穴が確認されており、ノグチゲラは危険を察知すると子育てを放棄することもあるとされる。