あす2016年大みそか 製麺工場大忙し


この記事を書いた人 新里 哲
大みそかを前に、そばの生産に忙しい従業員=29日午後1時すぎ、西原町東崎の三倉食品

 2016年も残すところ2日となった29日、沖縄県内の製麺工場では年越しそばの製造がピークを迎えている。西原町にある三倉食品では、26日から通常10人の従業員を2倍以上増やし24時間体制で作業に当たっている。31日朝までに計11万食を出荷する予定だ。

 3代目の佐久間健治社長(42)は「そばを食べながら一年を振り返り、新年も頑張ろうと思ってもらえたらうれしい」と話す。こしの強さと縮れが人気の主力商品「与那原そば」を中心に、県内の主なスーパーに卸すほか、近年は県外からの注文も増えているという。

 製造工程の大部分は機械化されているが、もっちりと仕上がった麺を最後に手際よく混ぜて、2人分(400グラム)ずつ分けるのは人の作業。この道30年以上というベテラン従業員・比嘉ミチ子さんは「おいしくなーれと念じながら作業している」と話した。