羽ばたく年に 美声にうっトリ チャーンと新年告げます


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
歌うような鳴き声から「ウタイチャーン」とも呼ばれるチャーン。「鳴き声とその容姿にひかれた」と魅力を語る照屋林吉さん=2016年12月30日、嘉手納町水釜(具志堅千恵子撮影)

 今年は酉(とり)年。嘉手納町水釜の照屋林吉さん(64)宅では、沖縄在来の鶏「チャーン」が高らかに「ケッケーケッ」と特徴ある3音節の美声を響かせている。

 チャーンは県指定天然記念物で、中国からの渡来説があり、琉球王朝時代に富裕層が愛玩用で声を楽しむことを目的に飼われていたという。

 照屋さんは「声と形態、羽の色がとてもきれいで好きになった」とその魅力を語る。15年前から飼い始め、現在では雌雄19羽を育てている。

 毎年声の質や長さを競う大会も開かれており、照屋さんは昨年、優勝や上位にも入賞した。

 「酉年にちなみ新年も希望に羽ばたくよう、より輝く1年にしたい」と抱負を語った。

英文へ→The Year of the Rooster 2017: Okinawan native chicken “chan” wishes happy New Year in a beautiful voice