「まるで戦場」 米軍が実弾訓練 断続的に騒音、照明弾も 名護市辺野古区で98・7デシベル記録


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夜中になっても米軍キャンプ・シュワブで照明弾が上がり爆発音が響いた=26日午後7時48分、名護市豊原(読者提供)

 【名護】沖縄県名護市の米軍キャンプ・シュワブで26日正午すぎから夜間にかけ断続的に実弾射撃訓練が実施され、辺野古区で最大98・7デシベルの騒音が測定された。午後7時から午後8時まで照明弾を使用した訓練も実施された。名護市によると、照明弾を使った射撃訓練は2016年1月7日に確認された以降、記録されていない。

 辺野古・豊原・久志の久辺3区では26日午後0時半から午後7時48分までの約7時間にわたって断続的に騒音が発生した。久志で93・9デシベル、豊原で86・8デシベルを記録した。100デシベルは、電車が通る時のガード下や地下鉄の構内、90デシベルは、騒々しい工場内やカラオケ店内のうるささに相当する。騒音回数は辺野古区で100回、久志区で82回、豊原区で25回に上った。

 照明弾を使った訓練は午後7時から8時まで行われ、騒音は辺野古区で28回、久志区で30回、豊原区で5回確認された。辺野古区で最大95・4デシベルの騒音が測定された。地元住民からは「初めて聞く音だったので不安だ」との声が上がっている。

 照明弾の訓練を目撃した久志区の森山憲一さん(76)は爆発音のような大きな音を聞いた。「普段慣れている音よりもはるかに大きく激しい音だった。まるで戦場の様だった。大変迷惑だ」と語った。