番犬ならぬ「番猫」が活躍 南城市、ネズミからヤギ舎守る 〝メェ~〟なち、〝ニャ〟かよし(毎日、仲良し)


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ヤギと戯れる猫たち=6日、沖縄県南城市玉城の糸数カプラファーム(喜瀨守昭撮影)

 沖縄県南城市玉城の農業生産法人「大地」が運営する糸数カプラファームには、ネズミからヤギ舎を守る番犬ならぬ“番猫”たちがいる。ネズミ取りのために飼われた5匹の猫とファームで育てられているヤギが、仲良く遊んだり、牧草の上でまったり休んだりする姿が見る人を和ませている。

 大地は、南城市産のハーブを飼料に混ぜて育てたヤギ「南城ハーブ山羊」を飼育・生産し、精肉や加工肉を販売する。南城ハーブ山羊は独特の臭みが少ないと注目を集めている。

 一方、ファームではヤギの飼料を狙ってネズミがヤギ舎にたびたび侵入する事案が問題になっていた。「ヤギはネズミを追い返すことができない」と取締役の嶺井良一さんらも手をこまねいていた。そこで一役買ったのが猫だ。昨年譲り受けた猫をヤギ舎で飼ったところ、ネズミが1匹もいなくなったという。

 嶺井さんは「捕まえたぞと私に見せに来る。今では猫がいるからネズミが寄ってこない。助かっているよ」と番猫の“仕事”を評価した。
 (田吹遥子)