【参院選2019 県内政党インタビュー】② 社民党県連「美ら海、平和憲法守る」 照屋大河委員長


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社民党県連 照屋大河委員長

―今回の参院選の意義は。

 「一義的には安倍自公政権に対する信任投票だ。年金2千万不足問題が浮上し、安倍政権の100年安心年金が根底から崩れた。年金をはじめとする社会保障制度、消費税率引き上げに伴う景気・経済対策、改憲問題などが争点となるだろう。県内では辺野古新基地建設の是非が最大の争点だ」

―想定する当選ライン、投票率は。

 「投票率はさほど高くないと予想する。50%台前半になるのではないか。選挙区の当選ラインは高良選対の方針通り取り組む。党公認比例区の仲村未央の当選ラインは15万票に設定している」

―普天間問題の解決方法について聞きたい。

 「社民党は2009年の民主党・国民新党との3党連立政権以来、県外国外移設による普天間基地の閉鎖・撤去を政策の柱に据え堅持している。普天間飛行場の5年以内運用停止の履行期限も既に過ぎている。普天間基地は即時、運用停止し、閉鎖・撤去すべきだ」

―政局への影響は。

 「立憲野党が負ければ安倍一強体制が続く。安倍総理は2020年の改憲に意欲満々だ。自公や維新などの改憲勢力で3分の2議席を確保すれば間違いなく憲法審査会を動かしてくる。平和憲法を死守せねばならない。辺野古新基地建設や宮古、八重山への自衛隊配備もより強硬的に進めてくるだろう」

―有権者に訴えたいことは。

 「選挙区の高良鉄美、比例候補・仲村への1票は辺野古の美ら海と平和憲法を守る1票だ。安倍政権を糾弾し、玉城デニー県政を支持する1票でもある。沖縄の誇りと尊厳をかけて選挙戦に引き続き取り組んでいきたい」