経済

「失敗」生かせる土壌を IT人財フォーラム

沖縄でIT産業を成長させるための課題について意見を交わすパネリストら=18日、那覇市の沖縄産業支援センター

 沖縄のIT産業を発展させるヒントを探ろうと18日、那覇市の沖縄産業支援センターで第4回沖縄ベンチャーフォーラム「IT人財フォーラム」(沖縄ヒューマンキャピタルなど主催)が開かれた。

基調講演、動画圧縮技術や指紋認証システムの国際標準技術の開発者として知られる県系2世のウィリアム斎藤・インテカー社長は、日米のベンチャー育成の環境の違いなどについて講演。「日本は一度レールからはずれるとはい上がれない雰囲気がある。米国のように(起業で)失敗しても良いという雰囲気をつくることが大切だ」と述べ、挑戦することの重要性を強調した。
 基調講演に引き続き、前泊博盛琉球新報社論説副委員長をコーディネーターに、斎藤氏、栗田智明インデックス沖縄社長、比屋根隆レキサス社長、沈大維(デビッド・シェン)サイオンコミュニケーションズ社長がパネリストとなり、沖縄でIT産業が成長するするための課題などについて議論した。
 比屋根氏は県内の人材の現状について「受け身の人が多く、商品を生み出すような創造型の技術者が不足している」と指摘し、県外に出て視野を広げる大切さを語った。
 栗田氏は「日本本土から離れていることは強みでもあるが通信の遅延という可能性もある。太い回線をいかに安く提供できるかが鍵」とインフラの重要性の強調した。
 沈氏はシステム開発は芸術性を要する仕事で「沖縄は自然環境が豊かで芸術性をはぐくむ環境に適している」として、沖縄に世界の技術者を集めるなど共同技術開発の可能性を提案した。