政治

密集地旋回繰り返す オスプレイ、合意ほご常態化

 米軍普天間飛行場に配備された米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイは15日午後、2機が2時間半の長時間にわたって中南部一帯を大きく旋回する経路を計12回飛行し、那覇市、浦添市などの人口密集地上空を飛ぶ訓練を繰り返した。

日米合同委員会の合意で制限するとした市街地上空でのヘリモードや転換モードでの飛行も何度も確認され、合意に反する飛行が常態化している。同飛行場から西海岸に抜け、米軍嘉手納基地上空に進入する訓練を実施している様子も初めて確認された。
 今回確認されたのは、普天間飛行場から北中城村向けに飛び立ち、南部の海岸付近や沖合を周回し、那覇市や浦添市の上空を通過する経路。また、嘉手納基地方面では、嘉手納弾薬庫を通過して西海岸に戻り、再度同基地に進入した後に、うるま市方面に向かい、北中城村から普天間飛行場に戻る経路も確認された。那覇市などでは5~10数分おきに転換モードやヘリモードで飛行する様子が確認された。
 県には那覇、浦添、宜野湾、糸満の各市での飛行情報が入ったという。このうち那覇、浦添では転換モード、宜野湾では転換モードとヘリモードの飛行が見られた。
 琉球大の渡嘉敷健准教授の調査では、午後2時12分ごろに普天間第二小屋上で低周波音を測定、普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて作成された環境影響評価(アセスメント)の基準値を上回った。
 15日の県軍用地転用促進・基地問題協議会(軍転協)の要請に参加した儀武剛金武町長らによると、在沖米四軍調整官事務所で対応したデビット・デタタ大佐は「とにかく最大限に配慮し、人口密集地は飛行させないようにしている」などと述べたという。儀武町長は「(認識が)われわれのイメージと違うことが多すぎて、もっと怒らないといけない」と述べた。

英文へ→Osprey aircraft flight paths continue to violate safety agreement


浦添市仲間のマンション上空を飛行するMV22オスプレイ=15日午後3時16分、浦添市民球場から撮影(花城太撮影)

日米合同委員会で合意した安全対策と実際の飛行の違い