“消防士”だゾウ 木下大サーカス、豊見城で防災訓練


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放水訓練をするゾウ=3日午前、豊見城市の豊崎タウン特設会場

 琉球新報創刊120年記念「木下大サーカス沖縄公演」(琉球新報社主催)は3日、豊見城市の豊崎タウン特設会場で、会場が火事になったことを想定した防災訓練を行った。

サーカスの団員ら約65人と豊見城市消防本部(赤嶺浩消防長)の消防士ら8人が参加した。
 サーカスのテントに火が燃え移ったことを想定し、観客の避難誘導やけが人の搬出、ショーに出場する動物の安全を確保するなどサーカスならではの訓練となった。ゾウ2頭も避難、最後に放水訓練に加わり、パフォーマンスを披露した。
 2頭のゾウは、火に見立てた赤色のコーンに向かって自慢の長い鼻から放水した。大量の水がコーンに命中。ゾウの放水能力を見た消防士の赤嶺幸雄さんは「ゾウの放水力はものすごい。現実は無理かもしれないが消火活動の役割を十分に担える」と“消防士としての素質”を見いだした様子だった。