ンマハラセー 観衆感嘆の声


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70年ぶりに復活した沖縄の伝統競馬・ンマハラセー大会で優勝した馬の「どぅなん」=10日午後、沖縄市の沖縄こどもの国

 【沖縄】70年前に途絶えた琉球競馬を復活する「ンマハラセー大会」(沖縄こどもの国主催、琉球新報社共催)が10日、沖縄こどもの国で開催された。琉球在来種や西洋種、中間種など24頭が出場し、こどもの国が飼育するヨナグニウマのどぅなんが優勝を果たした。

 大会は、走りの速さだけでなく足並みやリズムの美しさを競う琉球競馬独特の試合展開となった。準決勝に残った4頭のうち、3頭を体格が小さな沖縄在来種が占めた。詰め掛けた家族連れらは「かわいいー」や「ちゅらさぬやー」と感嘆の声を上げ、馬の走りに見入っていた。
 大会は2日に続く計2日間の日程で開催。復活に取り組んできたこどもの国の比嘉源和園長は「手探りの状態だったが、馬主、騎手の熱意で大会を成功させてもらった。早速来年の大会に向けて準備を進め、真の復活を目指したい」と話した。