辺野古移設 きょうにも台船設置 掘削機を準備


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辺野古沖での調査開始に向け、オレンジ色の足場の台に設置されたボーリング機=16日午後5時ごろ(毎日新聞ヘリから花城太撮影)

 沖縄防衛局は16日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴い、埋め立て海域の地盤を調べるボーリング調査に向け、掘削作業の足場として使用するスパット台船にボーリング機を設置するなど掘削調査に向けた準備作業を開始した。17日にもスパット台船を海上に設置し準備が整い次第、ボーリング調査を開始するとみられる。

海上では、移設に反対する市民らが15日に引き続き漁船を出して抗議したが、海上保安庁に身柄を拘束されることはなかった。市民の1人が15日に身柄を拘束された際にけがをしたと訴えており、海保側が慎重になっているものとみられる。
 16日早朝は名護市で大雨が降り、作業開始が2時間ほど遅れ、午前9時ごろに開始された。米軍キャンプ・シュワブ沿岸部の砂浜に搬入された掘削調査の足場となる台部分にボーリング機を設置。17日は台部分を4本の支柱に設置するなどして組み立て、クレーン車などで浅瀬に移動させるとみられる。
 ボーリング調査は直径116ミリと66ミリの2種類の穴を計16地点で最深約50メートルまで掘削し、埋め立て工事現場の地盤の強度を確認する。調査はシュワブ沿岸部から開始し、徐々に範囲を広げる。調査ポイントは埋め立て部分約160ヘクタールの外縁をほぼ等間隔で囲い、陸側の海域でも複数箇所を実施する予定。