歌声重ね、ゲーム楽しむ ふれデイ「真和志」与儀小児童と交流


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ペットボトルに割り箸を入れたり出したりするゲームで、手先の器用さを競う与儀小児童と真和志にこにこ会利用者=9日、那覇市中央公民館

 子どもとおじいちゃん、おばあちゃん、一緒になって遊ぼう―。那覇市立与儀小学校3年の児童58人が9日、地域ふれあいデイサービス「真和志にこにこ会」の利用者を訪ね、歌を歌ったり、手先の器用さを競う遊びをしたりして交流を深めた。利用者は「大人同士で遊ぶのも楽しいし、子どもと一緒ならもっと元気が出る」と笑顔を見せた。

 交流会はデイサービスが開かれている市中央公民館ホールで行われた。与儀小児童が司会を務め、合唱曲「きょうりゅうとチャチャチャ」を元気いっぱい歌った。「てぃんさぐぬ花」の曲が流れると、子どもたちとおばあちゃんたちの歌声が重なった。
 デイサービス職員の提案で、手先の器用さを競う遊びを児童と利用者それぞれ輪になって楽しんだ。約20本の割り箸全てをペットボトルに入れたら、隣の人に渡す。受け取った人はペットボトルの中の割り箸を全て取り出し、隣の人に渡す。それを繰り返し、どちらが先に終われるかの速さを競った。
 児童のチームは一気に割り箸を引っ張り出そうとしてペットボトルの口に詰まらせ、デイサービス利用者チームはゆっくりとした動作ながらも一本ずつ慎重に取り出し、一進一退の勝負を繰り広げた。
 子どもたちに助言しながら、遊びを楽しんでいた久高良子さん(75)は「こちらまで子どもに戻った気分になった。子どもたちと遊ぶと元気が出ていいね」とにっこり笑った。