怖かったニャ~ 車体隙間に子猫 国道で救出劇


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 車の往来の激しい浦添市の国道58号勢理客交差点で11日午前10時50分ごろ、信号待ちをしていたミニバンの下に体長20センチほどの子猫が入り込み、周囲の人や消防隊に無事救出される一幕があった。

ミニバンを運転していた赤嶺秀夫さん(58)=豊見城市=は「何かのご縁。招き猫になってくれるかも」と、子猫を笑顔で引き取った。
 赤嶺さんが同交差点で信号待ちをしていたところ、子猫が車のタイヤの前に座り込んでいるのを発見。信号が変わり、赤嶺さんが車を発進させようとしたところ、隣のトラックの運転手が飛び降り、赤嶺さんに知らせた。ミニバンは子猫に触れるか触れないかのところで停車。赤嶺さんたちがのぞき込むと、子猫はタイヤ裏に逃げ込んだ。
 交通量の多い交差点の真ん中だが、そのまま車を動かせばネコを巻き込んでしまう。周囲の人が通報し、浦添消防の消防車が到着した。
 消防隊員が確認すると、子猫は車体下部の部品の隙間に入り込んでおり、細心の注意を払いながらミニバンを安全な場所に移動。子猫は爪を立てて車にしがみついていたが、隊員が車の下に潜り込み、5分ほどで救出された。
 障がい者支援施設の代表を務める赤嶺さんは「利用者がかわいがっていた近所の猫がいなくなったところで、みんな喜ぶと思う」とにっこり。命拾いした子猫は、偶然巡り合った飼い主に迎えられることになった。
英文へ→Kitten stuck between car saved

交通量の多い交差点からミニバンを移動させ、子猫を確認する消防隊員(花城太撮影)
無事救出された子猫。温かく迎える家族にも恵まれた=11日午前11時すぎ、浦添市勢理客交差点そば(花城太撮影)