衆院沖縄1区 候補予定者討論会 3氏、普天間で論戦


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衆院選に向け健闘を誓う(左から)下地幹郎氏、国場幸之助氏、赤嶺政賢氏=28日、那覇市天久の琉球新報社

 琉球新報社は28日、12月14日投開票の衆院選で沖縄1区から立候補を予定する自民党前職の国場幸之助氏(41)と共産党前職で比例九州選出の赤嶺政賢氏(66)、維新の党元職の下地幹郎氏(53)を那覇市の本社に招き、政策討論会を行った。

県知事選で最大の争点となった米軍普天間飛行場の返還・移設問題で激論となり、公約の在り方、党本部公約との整合性、次期県政へのスタンスなどで論戦を展開した。
 国場氏は普天間の移設先で、辺野古も含めた「あらゆる選択肢」としたのは公約違反ではないかと問われ「普天間の固定化が一番やってはいけない。そのために全ての解決策を模索したい」と反論した。
 下地氏は嘉手納統合や県民投票などこれまでの主張について「知事選で辺野古ノーの民意が出たので撤回する。普天間の固定化を招くことなく合意可能な基地移設の包括的解決を日米両政府に働き掛ける」とした。
 赤嶺氏は、那覇空港の第2滑走路建設や泡瀬埋め立てなどで共産と主張が違う翁長雄志次期知事を支援することに「翁長さんとの協定で一致点を大事にし、相違点は話し合って対応を決めるとしている」と述べた。
 離島が抱える問題ではそれぞれが解決策を提案。下地氏は離島出身高校生の寮の整備で「15の春」問題を解決すべきとした。国場氏は医療格差を解消するための病院船の導入を挙げた。赤嶺氏はサトウキビ農業を守るためTPP(環太平洋連携協定)撤退を訴えた。