修学旅行生、沖縄から帰れない 台風19号で航空便欠航


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台風による欠航でカウンターに並ぶ人たち=11日午後、那覇空港

 大型で非常に強い台風19号が東日本に接近している影響で、沖縄県内の交通機関にも乱れが出ている。12日の空の便は、県内と羽田や成田、関西、中部国際の各空港を結ぶ便が軒並み欠航となることが決まった。関東や東海地方から修学旅行で沖縄に訪れていた高校生が帰れなくなる事態も起きている。

 JTBによると、埼玉、千葉、愛知3県の5高校、計約1360人が乗る予定だった12日の便が欠航になった。12日の宿泊先はいずれも確保し、帰りの便も手配しているという。修学旅行を多く扱う日本旅行や近畿日本ツーリスト、東武トップツアーズによると、担当する学校には影響は出ていないという。

 全日空と日本航空グループによると、12日は県内空港を発着する羽田や成田、関西空港便など計94便が欠航し、影響人数は約2万人に上る。このほかスカイマークやソラシドエア、ピーチアビエーションも運航の取りやめを決めた。

 沖縄旅客船協会によると、11日は沖縄本島と離島を結ぶ便など計30便が欠航。12日は早朝に判断するという。

 11日夕、那覇空港の航空カウンターは欠航便の振り替え手続きを待つ人たちが列をつくっていた。京都から観光に来ていた大学3年京野竜聖さん(20)は「13日の便もキャンセル待ち。宿も確保していないし、どうすればいいのか」と疲れた表情で語った。