米軍機、部品落下か 嘉手納基地拠点のMC130J 重さ3.6キロ、基地内で発見


この記事を書いた人 Avatar photo 高良 利香
部品が脱落したMC130特殊作戦機の同型機。点線部分が一部脱落した着陸装置の主脚=2017年、米軍嘉手納基地付近

 米軍嘉手納基地で、MC130J特殊作戦機から重さ約3.6キロの部品がなくなったことが21日、分かった。沖縄防衛局などによると、機体が同基地に着陸した後の18日午前5時40分ごろ、点検中に発覚した。部品は着陸装置の主脚の一部(トルク管)で、縦約90センチ、横約7.5センチ。その後、米軍提供施設内で部品が見つかった。トラブルを起こしたのは嘉手納基地を拠点とする第353特殊作戦群の航空機で、嘉手納基地内で部品が見つかったとみられる。離着陸時に嘉手納基地内で機体から落下した可能性がある。 

 いつどのように機体から脱落したのか、基地内のどこにあったかなどは不明で、本紙は米軍に問い合わせているが21日までに回答はない。部品が見つかるまで米軍もどこでなくしたのかを把握しておらず、防衛局に対し「(嘉手納)飛行場内か海上に落下した可能性が最も高い」と説明していた。

 防衛局は18日午後10時前、県基地対策課に在京米大使館情報からの不確定情報として部品が落下したと通報した。県が情報の更新を待ち21日夕、公表した。

 嘉手納基地を管理する第18航空団は21日、本紙の取材に対し「21日午後、第353特殊作戦群は米軍が管理する飛行場内で部品を回収したと報告した」と説明した。一方、第353特殊作戦群は取材に回答していない。防衛局は21日、本紙の取材に「米側に機体の点検・整備と安全管理の徹底、実効性のある再発防止策、事故発生時における速やかな通報を申し入れた」と述べた。