米軍、嘉手納基地でパラシュート訓練強行 今年に入り4回目 周辺自治体が中止求めるも


この記事を書いた人 問山栄恵
米軍嘉手納基地(資料写真)

 【中部】米軍は29日夕、米空軍嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施した。訓練は5月21日以来。今年に入り4回目で日米特別行動委員会(SACO)合意後の年間実施回数は最多となった。沖縄防衛局からの訓練実施の通知を受けた周辺自治体や県は28日、防衛局や外務省沖縄事務所に訓練中止を要請していた。
  
  29日午後6時1分ごろ、MC130特殊作戦機が嘉手納基地を離陸。同午後6時40分すぎ、同機から兵士がパラシュートで相次いで降下する様子が確認された。訓練に使用されたMC130は、18日に着陸装置の一部を伊江島補助飛行場内で脱落させており、周辺自治体は原因究明や民間地上空での訓練禁止を求めている。

  降下訓練は、1996年のSACOの最終報告で伊江島補助飛行場に集約することで合意している。嘉手納基地での同訓練については2007年に「例外的な場に限って使用」することで合意された。
  
【琉球新報電子版】