「県民大行動」で新基地阻止誓う 「建設予算、首里城再建に」


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 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設を巡り、辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は2日、名護市の米軍キャンプ・シュワブゲート前で「県民大行動」を開催し、建設阻止を訴えた。毎月第1土曜の開催で、この日は約千人(主催者発表)が参加し、建設阻止に向けて結束を確認したほか、首里城焼失への言及も相次いだ。参加者からは「新基地建設をやめ、その予算を首里城再建や全国の災害被災地への復興に充てるべきだ」などの声が相次いだ。

 集会では、オール沖縄会議の共同代表らがあいさつした。金城徹共同代表は土砂が投入されている埋め立て区域に触れ「ここが埋まったとしても工事の進展は全体の2%に過ぎない。絶対に新基地を造らせてはいけない」と指摘した。

 集会では、首里城再建に向けて政党や保革の立場を越えて取り組もうという発言も相次いだ。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「辺野古の新基地建設の予算を首里城再建、全国の災害被災地への復興に充ててほしい」と強調すると参加者から拍手が起きた。

 集会では毎月第3木曜にシュワブのゲート前で、500人規模の座り込みの抗議行動に取り組むことも決めた。今月から実施する。